矯正歯科

矯正歯科とは

歯科矯正治療とは、一般的には歯に装置をつけて悪い歯並びをきれいに治す治療のことをいいます。歯並びの審美的な改善をするだけではなく、発音障害の改善、歯の噛み砕く力の向上、発育とのバランスの調整により、歯の清掃性を良くし、歯の寿命も伸ばすことができます。近年、欧米食の慣習により日本人の顎の大きさが次第に小さくなってきており、その結果、歯がきれいに並ばず噛みあわせに悪影響を招き、矯正治療の必要性が高くなってきております。

矯正歯科治療は、成長期の子供の顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。また、歯並びを直すことは顎関節症の予防にもつながります。歯ぎしりの防止、見た目の美しさ、精神的にも安定、満足などを得て生きいきとした仕事ができ活力を生みます。矯正治療は、数多くの治療効果をもちあわせる歯科治療の素晴らしい一分野です。

矯正治療が必要な歯並び

上顎前突(出っ歯)

上の歯が前に飛び出している、通称出っ歯と呼ばれる歯並びです。上顎の発育が大き過ぎたり、下顎の発育が小さ過ぎたりする時に生じます。放置していてもほとんど治らず、症状が増大する可能性もあります。

下顎前突(受け口)

下の歯が上の歯よりも前に位置する、通称受け口と呼ばれる歯並びです。前歯が内側に傾いたり、下顎の発育が大きすぎたり、上顎の発育が小さ過ぎたりする時に生じます。放置していてもほとんど治らず、症状が進むと「顎の骨切り手術」を要するような症例へつながりかねません。

八重歯(乱ぐい歯、そうせい)

八重歯前後左右に凸凹状態になっている歯並びです。八重歯なども入ります。歯とあごの大きさの調和がとれず、歯が多数重なって生えている状態です。

開咬

口を閉じても、上下の歯が噛みあわない歯並びです。奥歯は噛み合いますが、前歯で食べ物が噛み切れない状態で、指しゃぶりや舌の突き出しなどが原因となることがあります。放置していてもほとんど治らず、症状はさらに悪化することがあります。

矯正治療の種類

フルブラケット矯正治療

歯に矯正装置(ブラケット)を取り付けるスタンダードな矯正治療です。全ての症例に適応可能です。セラミックタイプのため、矯正装置を付けていても目立ちにくいです。

床矯正治療

キレイな永久歯列を導くための小児向け矯正治療です。

スプリント矯正治療

矯正治療で歯を動かす前にスプリントという装置をつけて、顎関節の安定化を図る治療です。